糖尿病とは?

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糖尿病とは?

糖尿病とは?

糖尿病の患者さんの数は年々増加する傾向にあり、現在は約890万人、また糖尿病が否定できない人(予備軍)は約1320万人であり、計2210万人と推定されています。これは実に40歳以上の成人の4〜5人に一人は糖尿病であることを意味しています。ところが、実際に治療を受けている患者さんの数は約400万人(45%程度)で、半数以上の方は糖尿病であることに気づいていない、あるいは気づいていても治療をしていないのです。

糖尿病は、ほとんどの場合、自覚症状を感じることなく進行し、徐々に合併症を引き起こします。糖尿病の合併症は、みなさんの日常生活に影響を与えるものが多く、合併症が出現すると不自由な生活を余議なくされることも稀ではありません。

また、最近では、糖尿病を放置し重症化してから治療を開始した場合の医療費は、普段から治療していた人の6倍にものぼるとの試算が報告されています。

「糖尿病」という病気は知っていても、実際にどんな病気なのかを知っている方は少なく、『尿に糖が出るだけ』や『甘いものさえ控えれば良いんだ』などと軽く考えている方がまだまだ多いと思われます。では、なぜ糖尿病になるのか、糖尿病とはどんな病気なのかなど、食べ物の成分やそれがエネルギーに変わる仕組みから理解し、糖尿病について勉強していきましょう。

食べ物はどんな成分からできているのでしょうか?

三大栄養素

糖質はどのような流れでエネルギーになっているのでしょう?

私たちは、食べ物を消化・吸収することで、生命を維持し活動するためのエネルギーを得ていますが、エネルギー源として最もよく使われるのが糖質(炭水化物)です。

米やパン・麺類などの糖質は、口から入り、胃で消化され、小腸でブドウ糖に分解されます。分解されたブドウ糖は、小腸から吸収され肝臓に送られます。そのうちの一部は脳や筋肉でエネルギー源として利用され、残りのブドウ糖は肝臓内に蓄えられたりします。さらに余った分は脂肪となって内臓などに蓄えられます。

このように、食物が体に入ってから、細胞にエネルギー源として取り込まれるまでの流れを糖代謝と言います。

糖質はどのような流れでエネルギーになっているのでしょう?

体内でのブドウ糖の運搬は、血液によって行われています。血液中に溶け込んだブドウ糖を血糖と言います。そして、その濃度を血糖値と言います。

健康な人の血糖値は70〜110mg/dlくらいの間に調節されています。すなわち、たくさん食べて血糖値が上がれば、それを下げるのに見合ったインスリンがすい臓から出て血糖値を下げてくれる(ブドウ糖を上手に細胞内へ取り込む)ので、糖尿病でない人はいくら食べても血糖値は上がりません。

しかし、インスリンの出が悪かったり、働きが悪くなったりすると、エネルギー源としてブドウ糖が体の中で上手く利用されず、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなり、その状態が慢性的に続くのが糖尿病です。

糖尿病の判断基準
正常型 糖尿病型
110mg/dl 未満 126mg/dl 以上
140mg/dl 未満 200mg/dl 以上

糖尿病は一種類ではない

1型糖尿病

小児や若年者に多く、膵臓のインスリンを出す細胞が破壊されてしまい、インスリン分泌がほぼゼロになってしまうタイプの糖尿病です。生活習慣とは関係なく発症します。日本人の糖尿病患者さんの5〜10%を占めています。

インスリン依存状態(インスリンを体の外から補充してあげなければ生存できない状態)になることが多く、インスリン注射による治療が必須です。

2型糖尿病

成人に多く、インスリン分泌量は低下しているものの、インスリンの出が悪かったり(インスリン分泌不全)、あるいは、インスリンの作用が低下している(インスリン抵抗性)タイプです。

日本では圧倒的にこのタイプが多く、全体の90%以上を占めています。世間で言われる「糖尿病」とは、この2型糖尿病を指すことが多いです。

なぜ糖尿病になるのでしょう

2型糖尿病の多くの場合、遺伝的な素因を持っている人が、糖尿病を起こす誘因により発病すると考えられています。しかし、訴因を持っているからと言って必ず発病するわけではありません。素因より誘因の方が実は大きな問題なのです。

糖尿病の原因と考えられる誘因には次のものがあります。

食生活の欧米化による脂肪摂取量の増加、車の保有台数の増加による運動不足など、世の中が豊かになるにつれ糖尿病の発症率も増えています。遺伝や加齢、妊娠は逆らえないものですが、肥満・暴飲暴食・運動不足・ストレスは、日々の生活の中で防いでいけるものです。多くの病気に通じることですが、適度な運動と規則正しくバランスの良い食事を取ることで肥満を防ぎ、ストレスを溜めないことが大切です。

・遺伝 ・加齢 ・妊娠 ・肥満 ・暴飲暴食 ・運動不足 ・ストレス

尿糖が陰性なら糖尿病ではないのでしょうか?

「糖尿病」という病名から、尿に糖が出る病気・出てなければ大丈夫と思っている方がいますが、それは正しくありません。尿糖が出るのは、血糖値が160〜180mg/dl

以上になった場合です(個人差はありますが)。それ以下ならば尿糖は出ません。従って、尿糖が出ていなくても糖尿病になっていることもあるのです。

糖尿病になるとどんな症状がでるのでしょうか?

糖尿病の症状は気が付きにくく、多少血糖が高いくらいでは全く症状のない人がほとんどです。ということは、はっきりとした症状が出たときには、実は糖尿病の始まりではなく、かなり進行しているか、急に悪化した可能性が考えられます。

症状としては、のどが渇く・体がだるくて疲れやすい・尿の量が増える・食べてもやせる・手がしびれる・視力が悪くなる・こむら返りなどがあります。その症状をそのままにしておくと、意識障害、昏睡を引き起こし、ひどい時には死に至ることもあります。

糖尿病を放っておくとどうなるのでしょうか?

自覚症状がないからと言って、糖尿病を放置していると、高血糖は全身の様々な臓器に障害をもたらし合併症を引き起こします。糖尿病の怖さは、この合併症にあるのです。(糖尿病教室(2)参照)糖尿病の3大合併症として、神経症・網膜症・腎症があり、その他にも、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となる動脈硬化症などがあります。

これらの合併症を未然に防ぐために治療を行うのです。糖尿病では、中途半端な知識や治療は、逆に怖い結果につながります。しっかりした指導を受け、正しい治療を焦らず続けることが大切です。自分自身のために日々の自己管理を絶やさず、意思を強くもって頑張りましょう。

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